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運送業システムで効率化が図れる業務

運送業界において、効率化は急務。高齢化による人手不足や物流の増加に伴い、運送業界の労働環境は見直しが必須となっています。国土交通省でも物流総合効率化法に基づいた支援を行っていますが、その一部としてシステム導入についても紹介されています。ここでは運送業システムの導入を含め、4つの効率化手段を解説します。

運送業界の課題

過酷な労働環境と高齢化で人手が足りない

運送業界における効率化が求められる要因に、労働環境と高齢化があります。長距離ドライバーは運転して目的地に物を運ぶだけではありません。配送先で荷物の積み下ろしも行います。荷待ちで待機時間が発生すれば、仕事に拘束される時間も長くなります。平成27年国土交通省トラック輸送状況の実態調査によると、荷待ち時間がある運行は46.0%にもおよび、平均して1時間45分のロスが発生しています。

また2014年厚生労働省によって出された賃金構造基本統計調査によれば、全産業の所得額は480万円、労働時間が2124時間であるのに比べ、道路貨物運送業(大型)は2592時間、道路貨物運送業(小型)は2580時間とはるかに上回りますが、所得は422万、375万円と下回り、若者が入職を躊躇う要因ともなりうるデータが出ています。

高齢化問題も無視できません。総務省労働力調査では、2003年~2014年にかけて55歳以上労働人口割合が増加傾向であるのに対し、29歳以下の割合は減少傾向です。特に長距離輸送分野での29歳以下の割合は、全産業平均にくらべ急に下がっています。

参照元:【PDF】国土交通省自動車局貨物課 トラック運送を取り巻く環境(https://www.mlit.go.jp/common/001189107.pdf

通販の普及で、物量が増加している

通販やECビジネスが普及したことによる輸送需要の増加により、物流業界における負担は増大しています。本来物流業界にとっては景気のいい話ですが、ドライバー減少や高齢化の背景を考えると、各労働者にかかる負担の大きさは想像に難くないでしょう。品物を持って運んでも、受け取る側が留守なら再配達になります。結果、二度手間になるためこちらも業務量の増加につながるのです。その点も、労働環境はよくない、忙しいというイメージを作り上げています。

これとは別に、感染症拡大の影響をうけ法人向けの荷物量が減少し、輸送料金を値下げしなければ依頼が来ないという問題も発生。値下げ競争がはじまると、仕事はあっても利益が出ないという悪循環につながり。十分な人件費が出ないと、運送業界は「もうかる」とはいえなくなり、働きたい方が限られてきます。

効率化のアイディア

現場での業務を見直す

現場の業務でムダがないか見直すのは効率化の基本です。「昔からやっている方法」という声があるかもしれません。ただ、見直してみると非効率な工程になっている可能性があります。

物流業では必須のピッキング作業にも注目してみてください。効率的なピッキングになっているでしょうか?規模の大小に関係なく、倉庫のレイアウトが作業をしにくいものになっているなら、時間も手間もかかります。レイアウトに問題があればあっちに行ったりこっちに行ったりと忙しいですし、遠回りなどが増えるのです。

品物の保管場所と作業場所が遠ければ移動時間の問題が出てきます。ちょっとしたことですが、効率化できれば少人数でも対応できるようになるのです。

事務作業を効率化する

運送業では、事務作業の効率化も有効です。運送業の業務は、品物を運ぶだけではありません。受注、車両の手配、協力会社との報連相、ドライバーの確認など事務作業も多いのです。コミュニケーションの方法は電話ですが、回数が多ければその分時間もかかります。

受注だけなら、メールやEDI発注のようにデジタル化したほうが効率的です。配車作業を効率化したいなら、GPSと連動しリアルタイムで車両の場所をすぐに把握できるような管理システムを導入すれば、担当者の負担を減らせます。多くのドライバーに確認のための電話をしなくて済むのです。

請求書ひとつ取っても、メールなら、請求書の印刷や封筒の宛名記入や切手の購入やポストや郵便局にわざわざ出向かなくても済みます。事務作業はデジタル化と相性がいいためおすすめです。

各種システムの力を借りる

運送業システムを積極的に導入するのも有効です。IT技術で根本的な業務効率化を図れます。たとえば、検品ではハンドスキャナーを活用すれば、バーコード読み取りだけで済むため効率的です。同時に品の正確性を高められますし、在庫管理に関してもメリットがあります。

過剰な荷待ちの問題があるなら、WEB予約システムや、配車、トラックの動態管理やドライバーナビゲーション機能があるシステムを導入すると効率化が期待できるのです。

ピッキングの効率的な導線について自動算出できるもの、効率的な配送ルートを教えてくれるような機能もあります。個人の知識や経験に頼り、差が出ていた部分は運送業システムが無くすのです。結果、誰でも同様な効率的な業務を実現できます。

下記ページではオススメの運送業システムを紹介しています。
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アウトソーシングする

物流以外にメイン事業を持っている企業は、アウトソーシングの活用も検討してはいかがでしょうか。物流業務だけ専門業者にアウトソーシングするのです。物流業務の負担が大きければメイン事業に悪影響を与えかねません。

物流業務の専門業者に依頼をすれば、その分、人や時間をメイン事業に割けます。物流の専門業者に依頼する場合、コストがかかるのはしかたありません。ただ、メイン事業のほうで生産性がアップすれば効率化は成功といえるでしょう。

専門業者なら配送ミスの減少も期待できます。プロの仕事をしてもらえれば、依頼した企業の信頼度アップにもつながるのです。1年中ではなく、特定の季節に需要が高まるときだけ依頼するのもいいでしょう。ただでも忙しいときの負担が軽くなることで効率化を図れるのです。

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