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運送業システム(運行管理システム)の種類
運送業システム・運行管理システムの種類について解説しています。
運送業システム(運行管理システム)の3つのタイプ
パッケージ型
システムにあらかじめたくさんの機能が詰め込まれているタイプです。最初から基本的な機能がすべて用意されているのが強みと言えます。また、運行業務だけでなく事務作業に関する機能もひととおり用意されているので、ひとつのシステムを導入すればさまざまな業務を一元管理することができるもの大きなメリットです。
カスタマイズ型
提示されているシステムの持つ機能の中から、自社の業務に必要な機能のみを取捨選択して導入するタイプです。それぞれ異なる自社の予算や業務内容に対するニーズ、導入規模に合わせて必要なシステムを柔軟に選択して導入できるのがメリットと言えるでしょう。
特化型
単一の機能のみに特化したシステムです。機能がひとつだけなので、ほかのタイプに比べて大幅に低価格で導入することができます。必要な機能が限定的な場合や、特定の機能のみが必要であることが明確な場合に適しているタイプです。必要な機能を洗い出してその機能のみを導入することで無駄なコストやシステムを導入したのに使わないといったケースを防ぐことができます。
オンプレミスとクラウドの違い
オンプレミス
オンプレミスの語源は、「構内」「建物」と言った意味を持つ単語「プレミス」であり、オンプレミスとは「自社運用」といった意味を持つ名前です。
サーバーや回線、ソフトウェアといったシステム構築に必要な要素を、自社やデータセンター内に構築するのがオンプレミスの特徴です。このため、オンプレミスはシステムの柔軟なカスタマイズが可能なほか、安全性の高いセキュリティを実現できるといったメリットがあります。
クラウド
自社やデータセンター内にシステムを構築するオンプレミスに対して、クラウドは、ITシステムに必要なIT機器を自社内に設置しません。代わりに、利用者はクラウドを通じてシステムを利用することになります。
オンプレミスとは異なり自社内に機器がないので、そのメンテナンスを行う必要がありません。さらに初期費用を抑えることも可能なので導入のハードルが低く、高い拡張性も持ちます。
運送業界のそのほかのシステム
IT点呼
運送業界における点呼は、これまで対面で行われるのがメインでした。ドライバーと運行管理者が顔を合わせ、アルコールチェックや目視での健康状態確認などをしていました。ところが近年では、荷物を輸送した帰りに別の荷物を積載し次の目的地に向かうなど、ロジスティックが複雑化しています。これまでのように事務所にて対面で、とはいかないケースが増えています。そこで利用が広がっているのがIT点呼です。IT点呼はパソコンやスマホを使い、対面点呼と同じように遠隔地からでも点呼作業ができるシステムです。
労働時間管理システム
ドライバーの労働時間管理は法律に基づき、運行管理者が責任を負います。ただ、勤務が不規則で複雑なため、ドライバーの乗務割の作成や、待機・休憩・睡眠の時間計算などが大きな作業負担となることがあります。そのような作業の効率化のために労働時間管理システムが導入されています。デジタルタコメーターと連動し、労働時間違反があったときにも改善方法を提案してくれるため、安全運行の実現に役立ちます。
運行管理システム
これまでの運行管理は、担当者が伝票用紙や運行表などを書き写しながら策定するアナログな作業でした。しかし、荷主の注文が増え、物流が複雑化しつつある現在では、デジタル化された運行管理システムが欠かせません。外出先や訪問先でも運行状況・空車データをスマホでチェックできるため、ビジネスチャンスを逃しません。
配車管理システム
限られたトラック台数で、多くの積み荷を輸送するためには、効率的な配車管理が欠かせません。輸送コースマップや積み荷伝票データをもとに計算し、積載率の高い配車計画を立てるのは、人よりもPCが得意な作業です。配車管理システムを導入することで、配車担当者の作業が軽減され、余裕を持った運行が実現できます。
動態管理システム
たとえば現在のトラック車両の位置や到着時刻など、荷主会社からの問い合わせには即座に応えたいものです。そんな時に役立つのが動態管理システム。GPSを使った走行データを可視化しているため、リアルタイムの位置情報や到着までの所要時間がすぐにわかります。また、待機時間や休憩時間の過不足なども把握できるために、日々の労務管理にも役立ちます。
業務支援システム・基幹業務
効率化やDX化が求められているのはドライバー業務だけではありません。いわゆる「2024年問題」で、作業の効率化・労働時間の削減などに直面しているのはバックオフィス業務も同じです。事務作業の効率化や管理業務の負担軽減などに役立つのが、業務支援システムです。業務支援システムは経営者や運行管理者、ドライバー、事務職員、整備管理者などがクラウド上の情報(車両管理・出退勤記録・点呼管理など)に同時にアクセス可能です。
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おすすめの運送業システム3選
編集チームが50以上の運送業システムを調査したところ、基本機能に大きな違いはほとんど無く、それぞれの使いやすさで選ばれているのが実態のようです。
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